第438回 伊賀で発見した建具

東近江 川村工務店

2011年12月13日 22:19

あるブロガーさんの情報をもとに、三重県伊賀に行きました。
土山から、山と言うよりなだらかな丘を、いくつか抜けると、
伊賀上野につきます。
滋賀の東近江からは、一時間余り。車でも走りやすく、
落葉の丘に、少しばかり紅葉の残った風景を楽しみながら、
「あの建具に、出会いたい!」の思いを馳せながらのドライブです。

伊賀市内は駐車場が少ない為、だんじり会館に置くとする。
後は、健脚に物をいわせ(とはいっても、数日前は腰痛)、
市内を妻と歩く。

街並みも完ぺきとはいえないが、伝統的な地域の格子をあしらい、
並んでいる民家や庄屋が、なぜか胸に入ります。

やっと見つけた「栄楽館」。

以前、料理旅館だった。現在は公の施設。

玄関の庭先には、まゆみがピンクの花をつけていました。
「父が大切にしていた花や」

さて、中に入ってみると、建具がイキだ。



座敷にある小いさな窓



玄関のまいら戸から望む、出の間の建具



二階廊下から庭園を竹の形で見る

建具に竹を割り、ガラスを挟み込んで、竹部分以外を、
すりガラスにする。こんなアイデアを、こんな仕事を、
昔の職人たちは、やってのけていたんだ!

このような職人技に触れるたび、
現代の家づくりの、薄っぺらな質に、
「なんでこんな家づくりになったしもたんやろ」

っと!



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