第296 見て・魅て・味て

2009年10月19日

 10月18日、永源寺愛郷の里にて、根本セミナー62回が開催されました。
 春の参加は地鎮祭とかち合い参加できなかったのですが、今年から、年2回近くの山を歩こうという企画が立ち上がり、今回は秋バージョン。案内人は、(永源寺緑の少年団)の代表、堤信二さん。
 参加者25人は、片道ダラダラと50分の道のりを、さもゆったりと歩きました
 
 今は中秋という季節でしょうか。すすきの穂が秋の風にしなやかに揺れ、柿の実も、もう少しで食べごろという、とてもいい頃です。
 今回のセミナーは、「見て・魅て・味て」。秋を満喫しましょうと、とても良い企画でした。青空の下、山道では、漆など早く色ずく木々は、紅色に染まり、道沿いに植えられた桜も、木漏れ日に日をかざしながら、透き通るような表情で、私たちを包んでくれました。
 いくども、堤さんから植物の名前や特徴を説明していただいたものの、なぜか頭に入らず、「思わず頭が固くなってきたな~!と、いや!物覚えが悪くなってきたな~!と、加えて、足腰の痛みも感じながら!森林浴が、脳の活性化と足腰の漢方薬なら、毎日でも散歩がてら運動をし、季節も感じられるのにな~と。
 この散歩コースには、手入れされた健全な森・間伐もされず暗くなった森・植林されてまだ、何年もたっていない、若い森・獣害から木々を守るため、人の手の入った森・皆抜された後、松が茂った森・松枯れで伐採されてしまった森など、ひと通りの森が、いろんな風景をつくっていました。
 山の恵みを、私たちは家づくりという過程で受けています。水もそうです。足を進めていくと、激しい水の落ちていく音がしました。縦に伸びていく水の帯が、水しぶきをはねながら落ちていました。あの水は、深い山の奥から何年もかかりながら、地の底を這いながら、浸み出し川をつくりいつの日か、人々の恵みとなっていくのは間違いのない事でしょう。

 堤さんの「これ食べられるで~」「てんぷらにしたら美味しいで~」の言葉に、つい、ひとつふたつと引きながら、お昼のごちそうにと備えました。キノコはないんだろうか?まつたけは?「そんなの無いに決まっている」のに、なぜか視線は森の中を向いてしまう。そういう自分がおかしい。
 パソコン相手のあなたには、ちょうどいい散歩運動だったのでは?
 お昼は、レモンなんとかのお茶で始まり、しし肉のダッチオーブン煮、こんなのは初めての味覚だ。やわらかくておいしい。てんぷらも、何やこんやと食材はたくさんありました。柿の実にワサビを塗ったてんぷら、ゆきのした・柿の葉・たんぽぽと。岩魚のほう葉のみそ焼き・ひねたカシワの焼き肉・(歯が痛くて噛めなかったが美味かった。)タンポポコーヒーなど、どれも、とてもおいしかったです。
 段取りをしてくださった皆さんに感謝です。特に、灰谷さん・森さんの奥さんには、お世話になりました。
 
 森の恵みには、気づかないものがたくさんあります。気づきも大切な学習ですね。

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