第292 木の家ネット、ウイーク
2009年09月26日
9月12日、草津の立命館キャンパスにて、これ木連主催のフォーラム「伝統構法はどこへ向かうのか」
が開催されました。
これに先立ち、職人がつくる木の家ネットの事務局である、山梨県の持溜ヨハナエリザベートさんが、11日夜から我が家に来られました。息子さんの匠君と二人で。稲枝駅で出迎えると、匠君は剣道の竹刀を肩に背負い、目を輝かせながら、「眠くは無いのか」。よく親に連れられ旅に出ているのか慣れてもんだな~。わが家を建てたとき「石場建ての家」というテーマで、HPにある、「現場リポート」の取材に来てくださいました。4年前のことです。幼かった顔もすっかり少年の顔になり、少したのもしくも感じました。
午前中は、ヨハナさんと五ヵ荘金堂の街並み拝見という事で、近江商人屋敷を見学をし、時間が迫ってきたので、草津へ向かいました。途中、新潟の、長谷川さん(私たち親子が新潟中越沖地震の視察でお世話になった人)から電話があり、JR近江八幡まで迎えに行き、合流しフォーラムに向かいました。
基調講演では、大阪府登録文化財所有者の会の、畑田さんが「伝統的木造住宅の保存・継承を考える」という、テーマで話されました。この話の中で「家づくりを、国民とともに考える」とありました。現在の家づくりを取り巻く環境は、お金もうけをするだけの手段だけであるという、理念のない中で、家自身が持っている、環境や文化のように、本来持っている資質をずいぶん忘れかけて、家づくりから派生していくとてつもない大切なものが置き去りにされている事が、議論されていないように感じました。
どちらといえば、地震に強いとか弱いとか、粘り強いとか。そういった話に終始してしまっている事が、切ないです。「家って何ですか?」
このあと、1部2部とパネルディスカッションが、人を変えありました。いずれにせよ法の番人側と現場に立ち第一線で頑張る人には、考え方が違う。という事が解りました。実験など進展はあるものの、考え方には変化がないのかもしれない。また、私たちの意見を聞こうともしない人(研究機関の中ですが)も、中にはいるらしい。そんなことでは、一向に改善に向かい、進んでいかないことは事実です。
正直、印象として心に残らなかった。
最後に、宮内さんの心から腹の底から、国の機関を代表する方に、お願いしたことは、現場に立つ私にとっては、当然発する、心の叫びでした。ちなみに会場で、エールの拍手を送ったのは、私が一番だったことを、このページで明らかにしておきます。
このあと、キャンパス内で墾親かいがあり、終了後、何人かで二次回に行き、それぞれの本音が聞く事が出来ました。
今夜は、我が家に、熊本の古川さん・新潟の長谷川さん・京都綾部の金田さんが宿泊されます。
朝から、三人を私の現場、愛知川中宿の高田邸の土蔵の格子壁による耐震改修の工事中の現場・今年五月竣工の、八日市神田町の村井邸の古民家再生(この現場は、金田さんにいろいろ教わった)の完成した姿を見てもらうため、来てもらいました。(特に金田さんには、見てほしかった)そして、現在進行中の、大蔵邸に向かいました。大蔵邸は、伝統構法というより、伝統構法を駆使した現代構法。滋賀にも頑張っている大工がいるんだ!と、見ていただきたかった。
車は、午後から開催される、根本セミナーの会場、道の駅「愛東マーガレットステーションに向かいました。今回は参加者50人を目標にしていましたが、当日までに連絡があった方は、スタッフ込みでも30人が切れていました。心配していましたが、当日は47名の参加者があり、やれやれでした。
私の尊敬する設計者である、古川さんは、HPでも、ズバっと社会を切るような、鋭い切り口で内容が書かれていて、いつも感銘を受けています。そんな話を期待していました。話し方はソフトで、聞きやすく耳にス~と入りこむ感じでした。内容は、何故地域材を使おうとするのか、私たちの取る家づくりの戦略とは、オール電化やIHはいいのかなど。セミナーに参加して!という言葉に答えて参加して下さったお施主さんは、「家づくりの迷いが取れました」と言ってくださいました。
このあとは、古川さん・長谷川さんを招いての墾親かいを、愛知川の竹平楼で行いました。
翌日は、長谷川さんを彦根城に案内をしました。玄宮園が工事中だったので残念と思いきや、工事をしている西沢工務店の政男さんに電話をし、見学をお願いし快諾を得ました。「昼御飯を一緒に食べよう」となり、3人で食事をしました。西沢さんも木の家ネットの会員です。
が開催されました。
これに先立ち、職人がつくる木の家ネットの事務局である、山梨県の持溜ヨハナエリザベートさんが、11日夜から我が家に来られました。息子さんの匠君と二人で。稲枝駅で出迎えると、匠君は剣道の竹刀を肩に背負い、目を輝かせながら、「眠くは無いのか」。よく親に連れられ旅に出ているのか慣れてもんだな~。わが家を建てたとき「石場建ての家」というテーマで、HPにある、「現場リポート」の取材に来てくださいました。4年前のことです。幼かった顔もすっかり少年の顔になり、少したのもしくも感じました。
午前中は、ヨハナさんと五ヵ荘金堂の街並み拝見という事で、近江商人屋敷を見学をし、時間が迫ってきたので、草津へ向かいました。途中、新潟の、長谷川さん(私たち親子が新潟中越沖地震の視察でお世話になった人)から電話があり、JR近江八幡まで迎えに行き、合流しフォーラムに向かいました。
基調講演では、大阪府登録文化財所有者の会の、畑田さんが「伝統的木造住宅の保存・継承を考える」という、テーマで話されました。この話の中で「家づくりを、国民とともに考える」とありました。現在の家づくりを取り巻く環境は、お金もうけをするだけの手段だけであるという、理念のない中で、家自身が持っている、環境や文化のように、本来持っている資質をずいぶん忘れかけて、家づくりから派生していくとてつもない大切なものが置き去りにされている事が、議論されていないように感じました。
どちらといえば、地震に強いとか弱いとか、粘り強いとか。そういった話に終始してしまっている事が、切ないです。「家って何ですか?」
このあと、1部2部とパネルディスカッションが、人を変えありました。いずれにせよ法の番人側と現場に立ち第一線で頑張る人には、考え方が違う。という事が解りました。実験など進展はあるものの、考え方には変化がないのかもしれない。また、私たちの意見を聞こうともしない人(研究機関の中ですが)も、中にはいるらしい。そんなことでは、一向に改善に向かい、進んでいかないことは事実です。
正直、印象として心に残らなかった。
最後に、宮内さんの心から腹の底から、国の機関を代表する方に、お願いしたことは、現場に立つ私にとっては、当然発する、心の叫びでした。ちなみに会場で、エールの拍手を送ったのは、私が一番だったことを、このページで明らかにしておきます。
このあと、キャンパス内で墾親かいがあり、終了後、何人かで二次回に行き、それぞれの本音が聞く事が出来ました。
今夜は、我が家に、熊本の古川さん・新潟の長谷川さん・京都綾部の金田さんが宿泊されます。
朝から、三人を私の現場、愛知川中宿の高田邸の土蔵の格子壁による耐震改修の工事中の現場・今年五月竣工の、八日市神田町の村井邸の古民家再生(この現場は、金田さんにいろいろ教わった)の完成した姿を見てもらうため、来てもらいました。(特に金田さんには、見てほしかった)そして、現在進行中の、大蔵邸に向かいました。大蔵邸は、伝統構法というより、伝統構法を駆使した現代構法。滋賀にも頑張っている大工がいるんだ!と、見ていただきたかった。
車は、午後から開催される、根本セミナーの会場、道の駅「愛東マーガレットステーションに向かいました。今回は参加者50人を目標にしていましたが、当日までに連絡があった方は、スタッフ込みでも30人が切れていました。心配していましたが、当日は47名の参加者があり、やれやれでした。
私の尊敬する設計者である、古川さんは、HPでも、ズバっと社会を切るような、鋭い切り口で内容が書かれていて、いつも感銘を受けています。そんな話を期待していました。話し方はソフトで、聞きやすく耳にス~と入りこむ感じでした。内容は、何故地域材を使おうとするのか、私たちの取る家づくりの戦略とは、オール電化やIHはいいのかなど。セミナーに参加して!という言葉に答えて参加して下さったお施主さんは、「家づくりの迷いが取れました」と言ってくださいました。
このあとは、古川さん・長谷川さんを招いての墾親かいを、愛知川の竹平楼で行いました。
翌日は、長谷川さんを彦根城に案内をしました。玄宮園が工事中だったので残念と思いきや、工事をしている西沢工務店の政男さんに電話をし、見学をお願いし快諾を得ました。「昼御飯を一緒に食べよう」となり、3人で食事をしました。西沢さんも木の家ネットの会員です。
Posted by 東近江 川村工務店 at 00:00│Comments(0)
│樹湖里っ子(きこりっこ)
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