第287 法隆寺

2009年08月09日

 JRで、京都まで行き、奈良線で奈良駅まで行きました。
 朝思い立って、「一度、奈良法隆寺へ行こうか!」となりました。「車もいいが、のんびり電車でもいいな~」ということで。
 東大寺大仏殿は、何年か前に行き、柱が最古の集成材!に驚きました。金物でずいぶん補強された外観が痛々しくも感じました。
 法隆寺は、自分にはあまり記憶がなく、はじめてかな~?でも、夢殿や玉虫厨子は覚えている。この記憶は中学の旅行と、20歳ぐらいの時に行ったことしかないので、定かではない。
 1300年の歴史を営々と刻んでいるのですが、当時にそれだけの大工の技術が大成していたという事に、大きな感動があります。社寺の建築は、権力を思うのままにする、貴族・皇族・僧の一大国家プロジェクトです。現在でいう公共事業。その中には、匠たちの懸命なる、「より、強いもの・綺麗なもの・長持ち出来るもの」への、工夫・試行錯誤が繰り返し行われていたのには間違いがない。
 上3枚の写真は、丈夫に固めていく工法が見て取れる部分です。講堂や塔も、伽藍配置の中で大きな存在感があり、魅了されますが、全体をみる中で、写真のような部分は見過ごされがちです。でも、古建築の基本は、こういった部分に見られます。
 2段以上で構える・連続・置き組・固める・囲む・軸で持たせる・太いなど。どれをとっても、現在の建築からは、嫌がれている感じです。大切なことなのに!

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