第285 格子壁の実験

2009年07月26日

 3月 KIKITOの地域材の性能評価の実験後、滋賀県立大学の高田教授と縁が出来、淡海里の家事業協同組合で写真のような、格子の試験体を製作させていただくようになりました。写真左は直交格子、右は斜交格子(密)と、写真はありませんが(粗)の3種類3体づつ9体です。
 組合の仲間たちの応援と、高田先生と生徒さんと、今回の実験場であるポリテクの大沢先生が、見守る中、静的加力試験が行われました。
 斜交格子は、非常に硬く、軸組みを傷めると言う事が顕著に現れてきました。直交格子は斜交格子より、耐力は無いものの、傾向としては、同じような粘り方をしました。伝統構法のは、直行格子の方が、弱い耐力で粘るほうが適しているということも解りました。格子壁を製作するのも、直行格子の方が簡単に制作できるという事もあるので、地域材の活用や、森の木の間伐材利用には有効な、耐震補強であるという結果が得られました。

同じカテゴリー(樹湖里っ子(きこりっこ))の記事画像
50年
第633回 フランスにて
第632回 「くむんだー」遠征月間
第631回 木戸の建具
第630回 トンネル工事の見学
第629回 オアシス21にて
同じカテゴリー(樹湖里っ子(きこりっこ))の記事
 50年 (2021-03-31 22:37)
 第633回 フランスにて (2019-04-14 13:58)
 第632回 「くむんだー」遠征月間 (2018-11-20 20:49)
 第631回 木戸の建具 (2018-10-07 19:36)
 第630回 トンネル工事の見学 (2018-10-02 19:46)
 第629回 オアシス21にて (2018-09-15 20:51)


※このブログではブログの持ち主が承認した後、コメントが反映される設定です。
上の画像に書かれている文字を入力して下さい
 
<ご注意>
書き込まれた内容は公開され、ブログの持ち主だけが削除できます。