第279 野村邸の上棟

2009年05月10日

 4月22日、旧湖東町の大沢の野村さんの棟上げをしました。
 母屋は入母屋造りの立派な家が建っています。母屋と並びに漆喰塗腰張りは船板の貼った、置き屋根の土蔵が、風格高く建っています。それと直角に、離れが庭園を巻き込むかのように立っています。田舎の典型的な(伽藍)配置になっています。その離れを取り壊しての増築工事になりました。
 瑕疵担保保障制度が10月から施行開始とあり、えらく慎重な設計になり時間もかかりました。
 今まで平屋建て4棟の経験がある、息子の晃久が棟梁になり一切を仕切ることになりました。二階建は初めてです。私も自分の時以上に心配と緊張がありましたが、順調に組みあがりました。一安心です。
 27日は、県立大の野間先生に依頼され、総勢18名のミニ見学会になりました。今回の学習会兼見学会は、自然素材である竹についての性能や、家づくりでの竹小舞の仕組みについての学習。土壁塗りの
施工方法や「なぜ、土を塗るのですか?」みたいな話。
 私が、口頭で説明をしているのですが、初めて目にする竹小舞や土壁付け。お施主さんの野村源四朗さん(県立大とは、講師として関わりの深い人)が、学習会の雰囲気を「これでは、わからんやろ!」と、感じたらしくって、「竹を編んでもろて、経験してもろたらいいがな。」私の弟子に「土壁を塗ったらどうや、わかりやすいがな。」の提案。早速足場に上がっての、体験学習。(写真)
 弟子に棟梁を任せたことや、学生の体験など、人がつながっていく現場になりそうです。

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