第404回 下見板貼りの押さえ

2011年08月31日

今、住宅の外観に下見板貼りをしています。
高さ3尺程度のものですが、本来板の厚みが20㎜と厚い為、
板を貼って終わり。って感じですが、
お施主さんの希望で、押さえ淵をしてほしいという事になりました。

第404回 下見板貼りの押さえ

写真は、仕上がった外観です。

81本の押さえ淵は、おおむね型や寸法は同じですが、
板がむくっていたりして、一定の加工では、きれいに収まりません。

第404回 下見板貼りの押さえ

写真の様に、すべての押さえ淵の型を取ります。
その後、本来の材料に描き写し、鑿と鉋で削り付けえていきます。
五段の板貼りですが、1本仕上げるのに1時間足らずかかります。
大仕事でした。

第404回 下見板貼りの押さえ

鑿と鉋の切れと、材料の目の込み具合で、作業性は全く違い、
職人らしい仕事や!と感じました。

時間がかかった分、いい感じに仕上がりました。
どこかの商人屋敷か、りっぱな武将の武家屋敷の感がしてなりません。

誰かご存知でしたらおいえてください。

この押さえ材を正しく何と呼ぶのでしょうか。






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この記事へのコメント
押え材の名称は
簓子(ささらこ)です。
Posted by 酒井光憲 at 2011年09月02日 10:02
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