第434回 父と柚子

2011年12月01日

先日、父の三回忌を迎えた。

2年前、季節も同じ頃、おじさんが無くなり、お手伝いに行くと、
家の前の畑に、柚子の大きな木に、たわわに実が付いていました。
11月のはじめなので、まだしっかりとした緑色をし、
いかにも堅そうで、酸っぱそうな感じでした。

父の亡くなったのは11月の末、おおむね1か月時間がたつと、
みどりから黄色へと、木々の葉が色ずく様に、熟した感じになってきます。

第434回 父と柚子

写真の柚子の木は、10数年前に、父が畑に苗木を植え、
一度移植はしたものの、ずいぶん時間がたち、母も世話をしていました。

全く実をつけない柚子に、昨年もそのまた前も、
母は、「もう、実がならないので、根本から伐ってくれ!」と、
命令が下ってました。枝も張りトゲもたくさんあり、
鑑賞用にもならない。「まあ~もちょっと待っとこうか!」で、
伐らずにいました。今年は、のこぎり片手に「伐ろう!」でした。
「もう、ちょっと待っとこうか!」

柚子に聞こえたのか、伐られまいと今年は、100個程度実をつけました。
我が家で柚子は、初めての収穫。

早速、妻はジャムや柚子茶に加工。
秋の味覚、柿につづき柚子が我が家のテーブルに、色合いを添えてくれます。

父が植えた柚子に感謝をし、
毎年、柚子を見るたび父を思い出すでしょう。

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