第476回 古民家の改修
2012年08月30日
築100年は経っていないが、現在も健全に使われている、りっぱなお宅です。
家族が増え、賑やかになることと、もう少し現代風にしたい!冬も隙間風が入らなく、
寒く無い家にしたい!
過去に、リフォームをされているのですが、その当時は、やはり新建材一点張りです。
それを解体してみると、りっぱな松の梁が縦横に組まれている。
お施主さんも、知らなかったようです。
「これを見せましょう!」
無理をしたデザインより、素直にすすびた真っ黒な梁を見せる事で、
力強さや安定感をデザインと見た方が、気持ちがいい。
湖東地方の典型的な特色を持つ、農家型住宅。こんなに良い家があるのですね。
天井も高からず低からず、ちょうどいい!
キッチンからは、すす竹を使った障子が気持ちいい
先の棟梁たちは、曲がりくねった梁をいとも簡単に組んでいる。
「家」って、そうするもんだ。そう造るものだ!で、叩き込まれている自分には、
どうしても、現代のプレカットという工法は肌に合わない。
良い建物・木組みは、何も説明をしなくても、よさを感じさせてくれる。
足固めや太い柱を新しく建てたり、格子壁を設け、
耐震性を増したり、工夫をしながらでした。
民家再生という工事に近いんですが、今回は改修かな。
Posted by 東近江 川村工務店 at 22:24│Comments(0)
│樹湖里っ子(きこりっこ)