第350回 清湖雛にいやされる

2011年02月19日

第350回 清湖雛にいやされる
梅一輪ほどの暖かさと思えば、寒波がやってくる。桜の開花宣言の予報が、待ちとおしい季節です。

毎年2月になれば2カ月間、心の中を温めてくれる、『商家に伝わるひな人形めぐり』が、東近江市五個荘の金堂あたりの、商人屋敷の街並みで開催されます。
滋賀でも街並み保全の、伝統建築保存群でもある金堂につくと、白壁の土蔵や、塀越しに大きな庭園を持ち、いかにも財を成した豪商のお屋敷が目に入ってくる。素晴らしい街並みです。

ふらふらとカメラを肩に下げ、分厚いコートで冷えた体を包みながら歩いていくと、「中江準五郎邸」にたどり着きます。目にする看板には、ひな人形めぐりとあり、同時に、「東之湖さんのひな人形展」の看板があります。今日の目当ては、もちろん『東之湖さんのひな人形』を鑑賞することです。

昨年、妻がこの作品を初めて見たとき、清楚なお顔たちとしなやかなしぐさ・近江上布の着物に身を包む、華やかで品の良いひな人形に、「わっつ!きれい!」「こんなお雛さんはじめて」でした。
その後、妻に誘われ東之湖さんの工房に行きました。私も「こんなの初めて!」そのしぐさはとても優しく、魂が吸い込まれる思いでした。
我が家は、男の子が4人なので、お雛さんに縁がありません。『自分雛』にしよう。自分へのごほうびという訳で、昨年は源氏雛を購入。我が家には1年中、床の間に鎮座していました。

妻が昨年感動した、『清湖雛』に出会うことができました。8畳の和室いっぱいに、お雛さんがディスプレーされてあります。その空間は、人形の持っている魔力が漂い、見学する人の足に、くぎを打ち、立ち止め動くことができなくなるような、魔法にかけられます。

とにかく一度見に行ってください。

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