第371回 鮎河の里

2011年04月18日

国道307号を、東近江市から南の日野方面に南下する。
さらに、鈴鹿スカイラインの方へ、車を走らせる。
国道477号は、日野ダムや蔵王ダムが、右に左にと姿を現す、ドライブコース。
くねくねとカーブする道は、新緑を前に芽を吹きだしている。
さわやかな、とても気持ちの良い季節だ。

かもしか荘のあるあたりは、旧道を走る。日中は川に降り、
バーベキーを楽しんでいる家族を見かける。

大きく右にカーブし、土山の方向に車の先を向ける。
山桜も少し開花している。

もう少し走らせると、桜の並木が忽然と現れ、私たちを迎える。

ここは(旧)土山町鮎川(あゆかわ)!

第371回 鮎河の里


駐車場が、そう沢山あるわけでもないが、誘導されるがままに車を停止する。
駐車料金ではない。環境協力金として300円支払う。

これで、桜を見る権利が与えられたような、ここち良い気分になる。

これが、友人に紹介された鮎川桜(あいがざくら)。
満開のソメイヨシノは、ふっくらと豊かにふくらみ、
今にもポトンと落ちそうで、あわてて両手で花のふくらみを受け止めたくなる。

樹齢は80年は超えていそうだ。
誰が植えたのか、地域の先人達の偉業と感じる。
数百メートル続く並木は、川を挟んで、大きなトンネルをつくる。
川の下の道に、深く枝を伸ばし、とても重そうに枝を支えている。

なにも、文句ひとつ言わないで、その先に花を咲かせる。
ただ、人たちが「わ~綺麗や!」と叫ばれる言葉に、満足している。かも!

この満開も、次の雨で見ごろは終わってしまう。
たった、3日間のクライマックス。
短い命だけに、日本人は桜にひときは高い、感嘆を送る。

とてもきれいな、桜並木に春を満喫した。
来年も、満開の花で迎えてくれ!

第371回 鮎河の里

そばに鮎川小学校がある。現在生徒は20人ほどとか。

ここの子供たちは、この桜並木を見て育ち、
この桜をきれいに咲かそうと、努力している村の人たちの背中を見、

遠く離れても、故郷『鮎川』を強く思い、自慢するだろう。

とても、心のきれいな『鮎川』にふれた、一日でした。
ありがとう。






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