第391回 陸前高田にて

2011年07月17日

7月15日、陸前高田に行きました。

滋賀から、どっぽ村のエコワークス代表の清水さんと、先日まで約2カ月間、
気仙町でボランティア支援活動をしていたという田上君。どっぽ村で1年半、
農業の研修をしているという松井君。(二人ともどっぽ生)

清水さんの、「被災地に、仮設(本設)住宅を自力で届けたいと」いう、
強い思いに、私の気持ちと合致し、職人がつくる木の家ネットの仲間でもある、
陸前高田にお住いの、菅野さんと日程を調整し、訪問させていただきました。

お昼過ぎにお邪魔をし、菅野さんと津波後の被災の状況や、地域コミュニテイの
話しを沢山伺うことが出来ました。

私たちは、特に被災した所の見学という行為はしませんでした。が、
通りすがりに目にした光景は、津波にさらわれた、建築物のがれきの山と、
つぶれてしまった、車がそこらじゅうにありました。



被災せず、原発の身に迫った心配なく、安全に暮らせていることに、
日本の中で、こんなにも差があってもいいのだろうか!
今、自分たちの持てる力を、どのように使うべきなのか、考えないといけません。

関東大震災でも、たくさんの人の命と家屋がなくなりました。
家屋については、土に還っていく、自然素材でできていました。
現在は、どうにもならない素材でできています。
技術が進むということは、こういうことなのか!と残念です。

原発もしかりです。
経済の進歩や便利な生活を求めた為、一度起きた事故で、人間に与える
負の部分は測りきれないものです。

子供や孫たちのために、いったいどのような社会を残していったらいいのか、
今、しっかりと見つめなおさなければなりません。



被災地に対して「何とか」と思う気持ちは、被災者にとっては、
まだまだ、受け入れがたく時間が必要でした。









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この記事へのコメント
・・・家屋については、土に還っていく、自然素材でできていました。
現在は、どうにもならない素材でできています。・・・

本当ですね・・・

「国破れて山河あり」という言葉を最近よく思い出します。
経済・経済・・・って大事なのはわかりますが、
マスクなしで、空気も吸えないような故郷は悲しすぎます。
人間の体は、いつかは土にかえる自然の一部なんですから、
「山河」もなくなったら、どうやって生きていけばよいのでしょう。

お仕事と世の中への取り組みがリンクしておられて、頭が下がります。
Posted by ゆすらうめ~ at 2011年07月18日 11:49
ゆすらうめ~さん
コメント有難うございます
ゆすらうめ~さんのコメントに元気が出ます
今月末には弟子たちが、被災地支援に行く予定です。
Posted by 東近江 川村工務店東近江 川村工務店 at 2011年07月20日 22:36
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